【編集後記:2022】

今年は4月21日発売号をもって雑誌「Cure」の一時休刊を発表し、新たに「Cure Online Project」をスタートさせた年でした。まずは、雑誌の一時休刊を発表した折にたくさんの温かい声を寄せていただいた、バンドの皆様、関係者の皆様、読者の皆様、本当にありがとうございました。また、オンラインコンテンツを配信していく新たな試みにご理解、ご協力いただいた皆様と、媒体の形が変わっても目を向けてくださった読者の皆様に、心から御礼を申し上げます。

(あまり「時代」という言葉を引き合いに出したくないのが本音ではありますが……)時代にあった媒体の形を考えながら、これからもヴィジュアル系の魅力を伝えていきたい。雑誌の休刊以降、スピード感をもってそれを実現する術がウェブ媒体でした。しかし、今後もっと読者の方に届きやすい良い方法が他にあるのであれば積極的に取り入れながら、「Cure」という媒体は進化していきたいと思っています。

「Cure」の編集から、この「Online Project」を始めさせていただいた私自身、青春時代に感銘を受けて以降、ヴィジュアル系というシーンに憧れは途切れず、今でも心から敬愛しています。その魅力は、アーティストの皆さんの個性を如実に表現したヴィジュアルやメイク、楽曲や映像に至るすべての作品やライブはもちろんですが、一番心を打たれたのは、それぞれの個性豊かなスピリッツの部分です。ヴィジュアル系を知っている方にはもっと深く知って欲しい、自分の好きなバンドはやっぱりかっこいいと何度でも再確認して欲しい。そして、ヴィジュアル系をまだ知らない人には少しでもこんな素敵な世界がある事を知って欲しい、そんな思いを持ち続けてアーティストの皆さんに取材を行ってきました。“ヴィジュアル系”というシーンで生き続けているアーティストの生き様をこの世に記事という形として残すことに微力ながら尽力できるのであれば、これからも続けていきたいと思っています。

これからも、今まで以上にたくさんのバンドの情報を発信していきたいと思っています。
2023年も、よろしくお願いいたします。

[Cure Online Project] Ayako Hirai